富士山 フリゲート




排水量常備 1000t
長さ垂線間長 56.4m, 水線長 63.0m
全幅10.3m
喫水3.27m
機関1軸レシプロ, 350ihp
速力13ノット
兵装6.3インチ前装砲 1門, 5.9インチ砲 2門, 小砲 10門
乗員134



艦名 計画 建造 起工 進水 竣工
富士山Fujiyama-米 New York?18641864幕府船 富士山丸1868. 4.28 収容
1871.11.15 四等艦
1874.11.20 三等艦
1889. 5.10 除籍
1896 売却




富士山丸は幕府海軍によってアメリカに発注された蒸気フリゲートだった。当時の蒸気軍艦の常として完全な帆走設備を備えている。しかし、戊辰戦争中に幕府艦隊を掌握していた榎本武揚が、函館脱出に先立って新政府に引き渡した4隻の軍艦に含まれていたことからして、それほど有力な艦とは見なされていなかったし、事実そうであった。幕府艦隊のうち有力艦は榎本が手元にとどめ、やがてこれらの艦隊をひきつれて函館に脱出したのである。
富士山(引き渡し後改名)の外車式推進、前装砲装備という性能は当時の水準からしても最新鋭とはいいがたく、戊辰戦争後は富士山はもっぱら練習任務に用いられている。兵装や機関はその後も適宜更新されて訓練効果を高めようとしているが、明治20年代にはまったく陳腐化し、やがて除籍されている。



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Copyright © Hiroshi Nishida (Misohito), 1999.